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遊撃手論まとめ

第1章 遊撃手たちの原風景
(1)ショートとは
井端にとってのショート
 唯一、何試合に一度ぐらいは目立てるプレーができる。またそういうプレーをしないと行けないポジション。
 ピッチャー、キャッチャーを抜かしたら一番難しいポジション。

大橋穣(ゆたか)にとってのショート
 内野の中じゃ「別格だぞ」という気持ちでやらないと。それくらいの自負がないと務まらない。
 一番上手い人がやるポジション。
 扇形の膨らみを作るポジション。一番動き回らないといけない。


(2)守備の上手さとは
守備率の罠
 追いつかないような打球に追いついてエラーした選手とそもそも追いつかない選手のどちらが上手いのか。

ファインプレーの罠
 飛びついて間一髪アウトの選手と飛びつく必要もなく普通に捕球した選手、どちらが上手いのか。

久慈の考えるファインプレー
 たとえば二死二塁で三遊間の深いところにゴロが飛んだ。捕球したが一塁送球はできずに内野安打になって走者一、三塁。でも投手ががんばって次の打者を抑え、この回0点。終わってみたら1点差で試合に勝っていた。
 こういうのもファインプレーの一つだろうと久慈は考える。
 チームを救える選手こそ、”いい”遊撃手である。

井端が考える遊撃手
 単純にいえば、守備範囲が広くてエラーしない人が上手い。
 飛びつきゃファインプレー扱いされるが、あれは全く意味がない。
 うまい人の守備はうまくは見えない

久慈の考える遊撃手
 なによりもエラーをしてはいけない。
 エラーをした場合、チームの士気が下がり、点が入る可能性があがるため。


(3)遊撃手の種類 派手なタイプと地味なタイプ
派手なタイプ
 西岡・川崎・松井・野村・池山

地味なタイプ
 井端・久慈・宮本・川相

井端曰く
 派手なタイプの選手は遊撃手としての寿命が短い。
 肉体的な消耗度と首脳陣からの信頼など

宮本の持つ遊撃手論
 どちらかというと”地味”なタイプ。自分の足下をしっかり見つめてやっている選手。しっかりした選手。
 髪の毛を染めたり、ユニフォームを違う着方をしたり、きらきらしたグラブを使ったりということはない。
 目配り気配りを行う存在。相手ベンチの観察、ランナーコーチの観察、セカンドやピッチャーへの配慮。
 年間通じて安定して試合にでられる人間。

打てる遊撃手、ジーター型選手の出現
 守れればいいという遊撃手概念からの変化。
 打撃の能力を求めて、毎年打撃型遊撃手がでてくるようになった。
 だが、基本は守れること。計算できる守備を持つ人間がまず起用されることになる。


(4)「守りから入る」という考え方
試合にでるためにまず必要なこと
 レギュラークラス以外で確実に一軍で必要とされるのは、守備のうまい選手と足の速い選手。
 逆に打撃型の選手は一軍、二軍に多く揃っており、競争が激しい。

打撃はあとでもいい
 一軍に定着するためにはまず、守備をそこそこできるようになること。
 打撃はあとからでも最低限打てるようにはなる
 レギュラーで試合に出続けなければ、打撃は鍛えられない。守備は出なくても鍛えられる。
 守備に安心感があると、打撃の比重を上げることができる。

(5)遊撃手の評価
勝たなければ評価されない存在
 遊撃手と捕手はチームが勝つために果たす役割が多い。そのため、遊撃手は勝たなければ評価されない。

負けるチームで行うこと
 自分の技術を高めていく

勝てるチームの遊撃手
 一つのプレーに、チームを勝たせたい、チームに対する犠牲的精神のようなものが出ており、野球の根本的な教育の部分を身につけている
 自らのプレー云々ではなく、チームが勝つことに意味があると考える


第2章 遊撃手の資質とは?
(1)野手の守備力の見極め方
守備位置
 内野手は深く守れて、外野手は浅く守れる。
 内野手が深く守るには、前に出る力が必要。深く守っていても、打球に対してダッシュを掛けて、前で処理できる。
 サードが捕れなくて、ショートが前に出て捌かなくてはならないボテボテのゴロを前に出て処理すること。
 技量のない外野手は頭を越されることを怖れ、後ろで守る。
 後ろの処理に自信がある選手は自然と浅く守る。

より考えて守れること
 常に次のプレーのことを考え続けられる。
 カウントを追い込んだら一歩前に出るような配慮。

田口が遊撃手として失格だった理由
 インステップする癖があり、送球に不安があった。
 インステップすると、腰を軸にして大きく体を切り返して投げる必要があり、送球がぶれやすくなる。
 練習で直す必要があるが、即戦力の田口にはその時間がなかった。

「うまい」の定義
 全然力みがないプレーをしている。軽快さ。
 バランス良く動けるため、きれい。格好良さ。

かっこよさを持つ選手
 バーッと出てきてスッと捕る。その前にグラブを出すときでもちゃんとボールを見て出している。
 打球に対して勝負を賭けたときに、右手を添えるなど最後を大事にする。
 逆にかっこよくない選手は、アゴが上がって、ボールも見ないで手だけ突きだして、入ってくれと神頼み。

横っ飛びキャッチは下手な証拠
 最後まで捕ろうとしているうまい人は、斜め後ろ向きに飛ぶ。
 投げることを考えて、横っ飛びする選手は下手。足使えば捕れる。
 最後まで足で取りにいける選手が、"球際”に強い選手。

大事なのは頭
 技術ではなく、頭を使うことにより、自称ファインプレーとは違う、本物の平凡なプレーをすることができる。
 試合前のシートノックの前から相手チームのデータを見て、最低限各打者の打球方向の傾向くらいは頭に入れておく。
 試合前の準備を綿密に行うことで、守備範囲を広げることができる。
 基本の考え方と観察力や洞察力を組み合わせ、守備に深みを増していく。

遊撃手の視野
 チームへの貢献意欲。守備で助けたいと思うほど視野を広げられる。
 状況判断を繰り返し、失敗を重ね成功を生み出す。
 たとえば、三塁への盗塁を試みようとしている走者は口数が少なくなる。こういうのは話しかけるとわかる。
 外野手のために、中継に入る際も考慮する。
 「うまい人はどうやってるのか」という興味を持つこと。

うまい遊撃手のあり方
 あらゆる局面を常に想定する。
 「こうなったらこうなって、こうなってこうなって」というプレーの枝葉がたくさんあること。
 突飛なことではなく、普通のことを想定する。その「普通」のバリエーションが数多くあるのがよい遊撃手。
 視野の広さを持ち、同時にそれを積み重ねる意識を持った人間。

(2)遊撃手の特徴
遊撃手の身体的特徴
 大きくても身のこなしがよければ、大きい方が有利。
 小刻みなフットワークが要求される。大きな選手はちっちゃく使えないことが多い。

遊撃手のスピードと肩
 遊撃手のスピード感とは、守備位置に着いているときの足の速さ。たとえば打球に対する一歩目の速さである。
 純粋な足の速さではないことに注意.
 肩は強いにこしたことはないが、強くなくてもできる。足を使うこと、ステップの速さによって補うことができる。
 体の柔軟性とは、身体的なものではなく、プレーの軽さ、軽快さ。
 ハンドリングの柔らかさ以上に重要なのはステップの速さ。

松井稼頭央の危うさ
 身体能力の高さが技術の向上を妨げた。
 地肩の強さにより、下半身を使ったスローイングがうまくいかない。
 並外れたスピードにより、トップギアのまま打球を捕球しようとし、ボールと喧嘩してしまう。本来は徐々にスピードを落として捕球しなければいけない。

一流のショートになる条件
 ピッチャーを見ていて、「打たれそうだな」などと感じられること。
 そこから何らかの行動をとれること。

(3)ソフトボール世界最高の遊撃手
内藤恵美から見る男女の差
 どうにも埋めがたい体力差。
 女子なら捕ってワンクッション入れるものを、男子は必要がない。
 打球に対して、まず良い角度で入って、柔らかく捕って、膝を使って、クッションを入れる過程すべてを省略できないのが女子。
 うまい遊撃手はグラブ裁きが柔らかい。

第3章 名遊撃手の考え方
(1)遊撃手の性格的特徴
久慈の考える性格
 見えないところでも気配りができる、気が利いて見ている、それでいて隙を見せない。
 常に状況判断ができる冷静な人間。守りながら解説できる人間。

感性と頭の良さ
 頑固もの、人に指示されることが嫌いな人間。
 捕って投げるだけでなく、経験と感性を持つ人間
 "細大”であること、大きく見えるけど細かい、細かく見られて、大きく見えること。
 偏屈さを持った人間。

思考の特徴
 遊び心を持った選手。
 1個のエラーを悔やめる人間。
 毎日積み重ねを行える人間。

打撃との相関関係
 守ったときに集中力がなくなる選手は名手になれない。
 守備をやることでバッティングも良くなる。

目立たないのが最大の自己顕示
 自分のプレーが、目立たないのが当たり前だという偏屈な考え方をすること。

第4章 遊撃手の仕事術
(1)打球への構え方とスタート
守備の基本
 守備は捕ると投げるの2つの作業によって組み立てられる。
 予測(シフト)や打球への粘りといった要素が加わって技術が膨らんでいく

打球への構え方

 大橋は、陸上の短距離スタートが基本。
 前傾して、カカトがちょっと浮き加減になって、膝に余裕を持たせた体勢
 インパクトの瞬間の集中がすべて。140回程度の全球に集中する。

 久慈の考え方
 前傾というものが基本にあれば、どれくらいの前傾なのか、その沈み具合は人それぞれでいい。
 構えをみただけで、その選手がうまいか下手かがわかる。
 当たったところに集中するとかえって一歩目が遅れる。俯瞰気味に視野を持つ。全体像をぼやっと見る感じ。
 打者の特徴やカウント、捕手の際などの情報を入れて守備位置に変化を加える。
 
 西岡の考え方
 守備にもリズムがある。ゲーム中の何らかの音を使ってリズムを取る。
 ピッチャーが投げてからが勝負。

 経験と感覚が予測を生み出し、守備位置を変える。
 通常はオーソドックスな守備位置が基本。

 ショート守備に必要な身体条件とは「俊敏性」
 スタートの速さのこと、最初の一歩や反応がすべてを決める。
 どんな動きを取るとしても、インパクトの瞬間には必ず”静”の状態になっていなくてはいけない。
 当たる瞬間に動いていたら、目線もぶれ、一歩目が遅れる。
 投げて打つまでの瞬間は、グッと止まって、見るという"間”が必要。

 腰を落として構える理由。
 打球は常に下から来るからである。グラブを落としておかなければいけないのだ。

 腰高について
 必ずしも悪ではない。頭のラインがスムーズに同じ高さにキープされているならば。目線を変えないことが基本。

 構えた姿勢から、そのまま出ていかなければいけない。 前かがみで構え、そのまま出ていく。
 ノックの際、コーチへの返答をする際、体を上げてはだめ

(2)捕球について
基本
 打球を待っては駄目。自分で前に出て取りに行く
 バウンドの落ち際、上がり際を取りに行くこと。
 バットの当たったところをきちんと見る。

ショートバウンドへの対応
 バウンドの上がりしなで捕る。
 上がりしなを狙い、膝下周辺で処理する。

"待てる”能力とは
 "間”をとれるということ
 打球の前に入り、捕球する際に、コンマ何秒かの瞬間的な"間”を作れる。
 間を作れる選手は打球と衝突せず、ボールを柔らかく吸い込むように処理できる。
 松井稼頭央はこれができなかった。

打球を信用しない。
 イレギュラーを常に念頭に入れる。
 イレギュラーに過剰な反応をする選手は準備が足らない。

下がることは悪か?
 前に出てきて下がる分には問題ない。

グラブは下から上に使う
 グラブが浮くとエラーになる。
 アゴが上がっていても、グラブが下に残れば打球は以外に見える
 グラブ捌きの上手い人は「だいたいこの辺に出したら入る」ということが感覚でわかっている人

体の真ん中で捕球する
 グラブの側で捕球するのが理想だが、難しい。
 だから、最低限真ん中で捕球するよう心がける。

守備には形がない
 打撃や投球ほど繊細さはない。
 引き出しの多さが重要。

守備は足がすべて
 腕でテークバックを取るのではなく、足を使って掴んだところに体を持っていくことが重要。
 いいフットワークをしている選手はほぼ、足が正しく使える人。
 足が動かなくなったら内野手は終わり。

上手い遊撃手は考えずに投げられている
 捕る動きの中に、スローイングの最初の部分が入っている。

内野手を育てるのはファースト
 上手いファーストはいた方が上手くなる
 下手でも気持ちが必要。

(3)その他
足が衰えたらショートは終わり
 下半身の怪我と戦うのはプロレベルだと非常に厳しい
 最後を決めるのはエラー数などの数字。

タッチ
 流しタッチから、直下型のタッチへの修正。
 受け方のテクニックを磨くことで、投手や捕手に細かい補助を行うことにつながる

赤星の魅力
 徹底した考え方。
 三遊間にゴロを打ち続けること。

【楽天Vの法則・下】“絶対守護神”をつくれ

【楽天Vの法則・下】“絶対守護神”をつくれ

 楽天先発陣の安定度アップは前回お送りした通りだが、毎年の懸念材料はリリーフ陣。絶対的な存在がいないため、九回からの逆算もままならない。成績をみても年々バラバラ。リリーフ陣の充実は、2年連続Aクラスに絶対欠かせない。ここは新戦力の出来次第か?

 〔1〕昨年、チームでセーブ(S)を記録した投手は10Sの福盛を筆頭に7人。5位に終わった一昨年と同数だ。日本ハムは武田久(34S)ひとり。ソフトバンクは馬原(29S)とファルケンボーグ(1S)の2人。パ・リーグ3強でみると、楽天の7人は異常(?)ともいえる。

 後半は福盛の復帰で抑えはほぼ固定され、同投手も無傷の7連勝を記録するなど“ツキ”を運んできた。しかし、安定感という意味での印象は薄い。

 〔2〕救援防御率は一昨年の3・63から4・28に悪化して12球団中9位。先発防御率は年々改善されてきているが、救援陣は良かったり悪かったりを繰り返し、なかなか改善されない。救援陣で防御率が1点台以下の投手はおらず、信頼できるセットアッパーもいない。新戦力としてツインズから160キロ右腕のモリーヨを獲得した。これがピタリとはまれば、中継ぎは福盛を加えて厚みを増す。まだ見ぬ豪腕に最後を託すのは危険かもしれないが、ここはチーム編成の担当者を信じるしかない。

 〔3〕昨年はレギュラーシーズンの逆転負けが25度とパ・リーグ最少だった。しかし、このうち七回以降の終盤に相手に決勝点を奪われたのが17度。クライマックスシリーズ第2ステージ(対日本ハム)の第1戦は、九回表終了時に4点差ありながら、スレッジの逆転満塁弾でサヨナラ負けを喫した。こんな悪夢の再現は、だれも見たくない。楽天のアキレス腱(けん)はリリーフ陣であることは明らかなのだから“絶対守護神”を早めに見極めてシーズンに臨みたい。

 楽天Vの法則は、勝利の方程式を解き明かして完成をみる。(福井靖)


【楽天Vの法則・上】今季4番に鉄平を推薦

http://www.sanspo.com/baseball/news/100103/bsh1001031433000-n1.htm

 楽天は創設5年目の昨年、初のクライマックスシリーズに進出し、2位と大躍進した。「そろそろ優勝?」と期待させる2010年。大胆すぎる(?)監督交代に負けず劣らずのデータが存在する。2010年、楽天Vの法則・第1回は「打線の軸」である。

 「4番、センター、鉄平」。新春早々なにを言い出すかとお思いのことだろう。長打は少なくても、チャンスに強い人が4番に座るのもひとつの方法と思えるからだ。

 〔1〕チーム現役最年長、今年で42歳になる山崎武は昨年、4番で102試合に先発出場。39本塁打は41歳シーズン以上の歴代最多、107打点も41歳シーズン以上では初の100打点超えなど、まだまだ元気。

 しかし、打率・246はパ・リーグ規定打席以上の32人中31位と確実性に欠けた。得点圏での成績も203打席で166打数41安打、打率・247と低かった(11本塁打、71打点)。

 〔2〕首位打者を獲得した鉄平を見てみよう。得点圏での成績は、170打席で141打数45安打、打率・319、7本塁打、69打点。打率は山崎武を大きく上回る。

 そして注目は打点。得点圏では30打席以上違うのに2打点少ないだけだ。鉄平の得点圏での打席が多くなれば、さらに打点が増えるはず。チームの得点増につながってくるというわけだ。

 〔3〕走者が満塁のときに限定すると、さらに興味深いデータが。山崎武は10打数2安打、打率・200、0本塁打、6打点。鉄平は13打数5安打、同・385、1本塁打、14打点(打席はともに13)。併殺打は山崎武4、鉄平1である。

 実は山崎武、昨年は両リーグ最多のシーズン23併殺打を記録しており、ここでも流れを止めていたような数字が…。一方の鉄平はシーズン4併殺打で、パ・リーグ2位タイ(規定以上)の少なさだった。

 〔4〕チーム全体で打撃成績をみると優勝した日本ハムと大きな差がでている。満塁時の打率は楽天が両リーグ最低の・236、日本ハムは同1位の・375。併殺打も楽天18(同最多)、日本ハム2(同最少)と大差がついた。満塁時の打席数は楽天162、日本ハム147と楽天の方が多いのに、打点は楽天の85に対して日本ハム135。楽天は多くのチャンスをつぶしていたことになる。

 打線はもちろん、4番だけの責任ではないが、山崎武の状態次第では今季、「4番・鉄平」を推薦してみたい。(福井靖)


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